皮膚科とは

皮膚科のイメージ写真

皮膚は「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3層から成り、「バリアー機能」、「体温調整」、「体内の水分の調整」、「皮下脂肪の貯蔵」、「老廃物の排泄」、「外分泌器官」、「内分泌器官」などの役割をはたしています。

「皮膚は人体最大の臓器」です。

ですから「皮膚のコンディション」を良好に保つことは「健康増進」にとても大切です。

「内科的疾患が皮膚の所見」となって現れることもあります。

皮膚の変化を認めた際には、「内科的疾患」が潜んでいないか調べていくことが大切です。

そして、皮膚のコンディションは「美容上の問題」に直結します。

また、「生来の多毛」に悩む方もおられます。

美容上の問題は時に深刻な悩みを生じさせることとなり、心身に悪影響を及ぼすこともあります。

皮膚科においても、皮膚のみを診ていくのではなく、「根本的な治療」、「総合的な治療」を目指していきます。

「健康増進が皮膚コンディションを改善」し「皮膚コンディションの改善が健康増進」につながり美容的にもよい影響をもたらすといった好循環を作る治療を目指します。

皮膚を通して全身を診ます

「皮膚は全身状態を映し出す試験紙」です。

「糖尿病」、「脂質異常症」、「高血圧症」、「内臓脂肪・異所性脂肪過多」などがある方は皮膚にも変化が生じます。

これらの疾患により毛細血管が傷み、「皮膚への血行が阻害」され、皮膚に「糖化や酸化」等による「不可逆的なダメージ」が加わります。

また、「腸内細菌叢の乱れ」、「ホルモンバランスの乱れ」も皮膚は敏感に反映します。

「アトピー性皮膚炎」、「アレルギー性皮膚炎」で苦しまれる方は多くおられますが、こうしたアレルギー性疾患の増悪にも「メタボリックシンドロームによる慢性炎症」、「栄養バランス」、「腸内細菌叢の乱れ」等が複雑に関与しており、総合的に改善していかなくてはなりません。

「腸内細菌叢の改善」に関して言えば「便通コントロール」が非常に重要です。

また「皮膚コンディション改善」には「睡眠の改善」「潜在的栄養不足の解消」も重要です。

「ビタミン」、「ミネラル」、「蛋白質」、「食物繊維」、「一部の脂質」、等の「必須栄養素」が本当の意味での栄養です。

「メタボリックシンドローム」の方の多くは見た目と裏腹に「潜在的栄養不足」であると考えられます。

皮膚は変化に気付きやすく、全身状態を診ていく上で「重要な臓器」であると考えます。

皮下脂肪の重要性

「皮下脂肪」は「内臓脂肪・異所性脂肪」と拮抗的に働き、体を守る物質を分泌し、「心身に保護的」に働く大切な臓器です。

「指で摘める脂肪が皮下脂肪」です。

皮下脂肪をいたずらに減じようとしてはいけません。

女性の場合は「皮下脂肪は卵巣と協同して生理周期」を作ります。

したがって「皮下脂肪が少なくなりすぎると生理は止まる」のです。

また、「閉経期」以降は「皮下脂肪」が主な「女性ホルモンの生成部位」となります。

また、「アディポネクチン」という、「体を守るホルモン」の生成部位でもあり「男性にとっても皮下脂肪は大切」です。

「アディポネクチン」は別名「長寿ホルモン」とも言われます。

しかし、皮下脂肪の深い部分は「深部皮下脂肪」といって性質上「異所性脂肪」に属します。

この「深部皮下脂肪」は減じる必要があります。

したがって、「皮下脂肪」と「深部皮下脂肪」はしっかり分けて対策していく必要があります。

皮膚科の疾患

水虫

カビの一種の「白癬菌=皮膚糸状菌」が皮膚や爪に感染した状態です。

「外用薬」、「内服薬」で治療していきます。

「難治性」のものや「爪の白癬」は内服薬を上手く使うことが治療のコツです。

ただし、水虫の内服薬は一部の薬との飲み合わせに注意を要します。

乾癬

銀白色の鱗屑を伴った隆起性の特徴的な紅斑が機械的刺激を受けやすい部位を中心に全身に出現します。

「免疫の異常」が原因で、感染はしません。

皮膚病変のみの「尋常性乾癬」が90%を占めます。

関節痛を伴ったもの、膿疱を有するもの、高度に全身性のものなども存在します。

「メタボリックシンドローム」、「糖尿病」、「喫煙」などと深く関係した疾患です。

尋常性乾癬の場合はステロイドやビタミンD3の外用薬での治療が中心となります。

内服薬、光線療法、場合によっては生物学的製剤が投与されることもあります。

病状は良くなったり悪くなったりを繰り返しますから、その状況によって最適な治療法を選択していくこととなります。

帯状疱疹

ヘルペス属ウイルスの1種である、水痘・帯状疱疹ウイルスにより発症します。

いわゆる「水ぼうそう」として初発します。

小水疱が帯状に発現し、これは神経の走行に沿っているために帯状になります。全身のいずれにも生じ得ます。

顔面に生じると「顔面神経麻痺」を、内耳に生じると「眩暈や耳鳴り」を生じ、「長い間辛い後遺症」に悩まされることとなります。

「口腔内ヘルペス」も辛い激痛を伴います。

また、体幹や四肢に生じた場合も、治療が遅れると長期間痛みに悩まされることとなります。

「早期診断と治療」が大切です。

「皮膚症状を伴わず疼痛のみで発症」するケースは特に早期診断が重要になります。

通常は内服薬にて軽快します。

単純疱疹

やはり「ヘルペス属ウイルス」の1種である、「単純疱疹ウイルス」により、口唇付近や性器に小水疱が生じる疾患です。

「ヘルペス属のウイルス」は数種類ありますが、いずれも一度感染すると体外に出ていくことはないやっかいなウイルスで、特に単純疱疹の場合は「頻回に再燃」します。

基礎疾患、疲労、ストレス、「潜在的栄養不足」、睡眠不足などが再燃をしやすくします。

症状は痛痒い程度で帯状疱疹に比べれば軽度ですが、その都度内服薬によるしっかりした治療が必要です。

外用薬もありますが、安易に外用薬を使うと薬剤耐性ウイルスとなり、薬が効かなくなり難治性となるため、外用薬のみの使用は控えるべきです。

単純ヘルペスウイルスは「ヘルペス脳炎」を引き起こす恐ろしいウイルスでもあり、治療をおろそかにしてはいけません。

イボ

ヒトパピローマウイルスによる感染性疾患です。

子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウイルスとは種類が違います。

指先で触るとどんどん増殖する傾向があり、人から人へと感染します。

治療法といたしましては、当院ではまず保険内での治療を試み、それでも治癒に至らない場合には「炭酸ガスレーザー」でのイボの除去も可能です。

炭酸ガスレーザーは保険外治療になりますが、それほど高額ではありません。

ヨクイニンという漢方薬を併用する場合もあります。

水イボ

伝染性軟属腫ウイルスを原因とします。

1-5mm隆起した径1cm以内の光沢のある柔らかいイボが多数出現します。

ひっかいたりすると水疱が破れることがあり、その後に感染を引き起こすことがあります。

水イボは多くの場合1年以内に自然に治ります。

二次的な感染を起こすために外科的な除去術は行わず、当院では貼付剤などを中心とした治療を行っております。

アトピー性皮膚炎

軽快と増悪を繰り返す、多くの場合痒みのある湿疹を主徴とした疾患で、「アトピー素因」や「皮膚のバリア機能の低下」、等が絡み合って発症します。

「アトピー素因」とは「アレルギー性鼻炎」、「気管支喘息」、「アレルギー性結膜炎」、「アトピー性皮膚炎」のいずれかまたは複数を自分自身または家族が持っており、免疫関連物質、炎症促進物質などを過剰に産生しやすい体質のことを指します。

これらが複雑に絡み合ってアトピー性皮膚炎が生じます。

成人のアトピー性皮膚炎は「メタボリックシンドローム」、「糖尿病」、「喫煙」、「内臓脂肪過多」、「異所性脂肪過多」、「腸内細菌の乱れ」、「睡眠不足」等により増悪しやすくなります。

上記疾患を「トータルでの治療」すること、「抗アレルギー薬の組み合わせ」、が治療のポイントになります。

外用薬による治療は大切ではありますが、むしろ補助的であると当院では考えております。

ステロイド外用薬の漫然とした使用は皮膚に深刻なダメージを与えていくことになります。

美容相談

「健康の延長線上にある美容」、「内科的美容皮膚科」

これが当院の美容医療に対する考え方です。

「健康を害していくメカニズム」と「美容的問題を生じていくメカニズム」は多くの部分で「共通」しているからです。

まず「健康状態をチェック」し「健康増進を図る」ところから考えましょう。

そして「健康増進だけでは対処しきれない皮膚の変化」や「多毛」については「美容レーザー」等の力も借りて問題解決を図っていきましょう。

「シワ」、「タルミ」、「クスミ」、「シミ」、「ニキビ」、等でお悩みの方、「脱毛」、「男性ひげ脱毛」、等をお考えの方はご相談下さい。